ニキビダニ症/ 岐阜市 動物病院

2021/07/09 ブログ

 

日常診療で ここ数年でメッキリ遭遇機会が減ってきた皮膚感染症の1つに ニキビダニ症があるのですが 今回 ニキビダニ症のわんちゃんを診察しました。

老齢のダックスフンド犬で 肩の辺りに 皮膚炎があり、暫く 様子を見てたけど、治らないという事で 来院されました。初見で 膿皮症(細菌性皮膚炎)?とも 思いましたが よく観察すると 膿皮症とは 異なる形態の皮疹。

 

皮膚糸状菌を疑い、ウッド灯検査した所、問題無さそう。念のため 顕微鏡下で 被毛を観察しましたが、これも 糸状菌感染では なさそうです。沢山 毛を抜かせてもらってたので 一本一本 毛を観察するのは 大変だったのですが、ところが 沢山の毛の中の一本の毛の毛根の所に ニキビダニが、3匹も。 毛を観察して 問題なかったら 次は 皮膚搔爬検査しようと思ってたので ここで ニキビダニを見つけた時は 目を疑いました。

ニキビダニは 毛包や脂腺に寄生してるので 皮疹部分から ニキビダニを絞り出すように 皮膚をつまみ、メス刃や鋭匙を使って 出血するまで 搔爬しないと見つけれない事が 多く、 抜毛検査は 皮膚糸状菌感染の確認のために やった検査なので 考えてたものと 違う物が 顕微鏡で観察されると ほんと びっくりしますよ。我を忘れますね。

 

感染は 生後間もない仔犬が 母親から 移行するとされ 健康な犬にもみられる常在しているダニですが 通常は 皮膚搔爬しても 見つかることは ありません。

ダニの増殖の背景として、若齢に於いて 十分な免疫力がないこと、高齢では 皮膚免疫力低下などで、宿主の皮膚免疫機能に影響を受けます。

 

今回のわんちゃんは 皮疹が肩のみの局所性だったので、外用療法を行いました。