半導体レーザーによる外科
2022/08/11
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半導体レーザーにて 口腔内腫瘍の切除を行いました。
口腔内腫瘤で来院される多くは 歯肉過形成で 次に 良性腫瘍と悪性腫瘍ということです。
口の中というと 切開すると血が出やすい、また、術野が狭いなど、嫌厭したい腫瘤の一つです。特に 悪性腫瘍となると、局所浸潤や骨浸潤、転移も多いと言われています。
今回 口腔内腫瘍を切除したワンちゃんについてのお話です。
ヨダレが多いということで 来院され、口の中を観察したところ、大きな腫瘍が認められました。レントゲン写真でも分かる様に 腫瘍が大きく、舌が口から 出ていました。口を触られるのが とにかく 嫌がるということで 飼い主さんは この腫瘍については 知りませんでした。
食欲はあるが、食べづらそうにしてる、歯周病も酷いということで、外科的に治療することにしました。
全身麻酔をかけ、レーザーにて 腫瘍の切除と蒸散、抜歯、歯石除去、歯周ポケットをレーザーにて 殺菌しました。
再発や転移など 問題があるかもしれませんが、口の中がとにかく 酷かったので 口腔内が 綺麗になり スッキリしたんじゃないでしょうか? 口臭が無くなるだけでも いいですもんね。翌日にも 来院され、食欲もあるということです。
2枚目の写真は上顎に腫瘍が認められます。
3枚目の写真は切除後、この後、歯科処置をしました。