猫の膵炎

2022/10/24 ブログ

朝から何度も嘔吐するということで 来院したネコちゃんが急性膵炎でした。

血液検査では、v -リパーゼが841U/l(参照値30U/l以下)と高値を示し、超音波検査では 膵臓に嚢胞が認められ、急性膵炎と疑われましたが、確証を持たす為、猫膵特異的リパーゼのキッドも行ったところ これも高値を示し、急性膵炎が濃厚となりました。

この検査キッドですが、検査に 必要な血液が血清ということで 結構 めんどくさいんですよね。通常 院内で測定する血液検査は 血漿を使用し、採血した血液を数分 遠心するだけで 作ることが出来るんですが、血清は 血液を、血清分離剤に入れ、混和し、30分間静置、その後、遠心分離機で10分間遠心し、その上澄が血清。採血後は 凝固させないため、直ぐに 血漿を作るのですが、検査キッドは 血清の為、もう一度 採血させてもらうこともあり、また 結果が出るまで 時間が掛かるのが 欠点ですね。また、軽度や 慢性膵炎では 陰性になる事も。