胆汁嘔吐症候群 (逆流性胃炎)

2024/02/10 ブログ

 1月下旬、小夏が 朝方 黄色嘔吐物をしていました。 これが 3日連続して続きました。 いわゆる 胆汁嘔吐症候群です。 朝の食事前などの空腹時に嘔吐が認められるのが 特徴です。

 

 最近は めっきりと この相談は聞かなくなりましたが、 10年前以上は 黄色物を朝してあったんですがという相談が 時折 あり、対処として、夜中の空腹状態が長いことが 原因のため、夜中にも 少し フードを与えたり、晩御飯をずらしたりしたら 如何でしょうか!ということを、飼い主に助言していました。

 

 しかし なぜ、黄色の嘔吐物(胆汁)なんだろうと思っていました。

 

 小夏の嘔吐する ちょっと前に 胆汁嘔吐症候群の病態の記載があり、目に鱗でした。 

 

 何らかの理由で 幽門(胃の出口)の締まりが悪くなり、逆流した胆汁が胃粘膜を刺激して嘔吐を引き起こすとのこと。

 

 胆汁を嘔吐した3日目の朝に 小夏の胃を中心にした腹部レントゲンを撮影してみました。 そうすると、1枚目の写真なのですが、黄色の矢印の部分ですが、幽門が開いてる像が認められました。

 

 メトクロプラミドという胃の動きをよくする薬を使ってみました。翌日の朝から 嘔吐が認められず、5日間 経口投与しました。 投薬休止後も、嘔吐は認められず、レントゲンを朝 撮影してみましたが、幽門も 問題なさそうです。